Diary 281

日々の日記帳

新型コロナウイルスの話  過去にイタリアで入院したときの体験から考察

新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るっていて余談を許さない状況です。

 

そんな中でヨーロッパとりわけイタリアでは、感染者数が拡大し深刻な状況のようです。私は仕事と趣味の関係上、イタリアには知人もいてとても心配なところですが、「どうしてイタリアでこんなに広まってしまったか?」という理由は(個人的な見解ですが)分かるような気がします。

 

というのも、イタリアの病院に4日間入院した事がありそのときの体験から考察するに、日本との接触の密度の違いです。

(「私とイタリアについて」はまた別の機会で紹介いたします。)

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私とイタリア

ご参考までに、私が入院したきっかけですが、サイクリング中にオートバイにハスられて転倒してしまった為、です。全身打撲と肋骨と肩甲骨の骨折により、病院に搬送されました。

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入院当時の様子 顔の写真はあまりに怪我がグロいので比較的ましな脚の写真

 

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そのときの鎖骨のプレートの写真がこちら



 

【イタリアの病院で感じたこと】

 

①病院内でも医師がマスクをしていなかった(2015年当時の外科病棟の話)

 

イタリアの病院ではマスクをつけないのか、医師(イケメン高身長を絵に描いたような)も、看護師(こちらも絵に描いたようなイタリア美人)もマスクをしていませんでした。外科病棟だからと言う事もあると思いますが、とにかく患者を気持ちにさせないように、明るく接している印象でした。

 

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ちなみにイタリアの病院の昼食はめちゃくちゃ美味しかったです

当時はイタリアの美男美女が白衣を着ていて「どんだけカッコいいんだイタリア人」と思っていましたが。。。

 

②日本人にとてもフレンドリーだった

 

隣のベッドに寝ていたのは、ジョゼッペさん。バイクのKawasaki関連の会社の方らしく日本人に興味津々とみえ、とてもフレンドリーでした。奥さんもとても優しく、病院ないで使うサンダルやら退院の時に上着をくれたりしました。また、駐車場のおじさんまでジャンパーをくれる、、という親切ぶりでした。 

 

また院内の方はみんな親切で、掃除のおばさんについてはアフリカからの移民とのことですが、日本の桜の見頃はいつか?お前は結婚しているのか?友達はイタリアにいるのか?そうかそうか、わはははは(笑)と、とにかく全員がフレンドリーでした。

 

③やはり良く喋る

 

日本の病院だと夜はとても静かですが、イタリアの病院は常に誰かが喋っていました。

夢の中でもイタリア語が聞こえてきて(イタリア語は簡単な挨拶しかわかりませんが、、、)、ハッと目が覚めると廊下で患者同士が何やら談義をしていることもしばしば。

 

という分けで、『とにかく濃い』イタリアで入院したときの話をまとめて書いてみました。


もちろんこれが直接のコロナの拡大には影響していないと思いますが、日本とかなり接触の密度が違う事が分かります。

 

イタリアの病院の名誉の為にいうと、当時は日本の病院と比べてとても患者に対して優しく、逆に手術を受けた日本の病院はとにかく冷たい印象でした。日本は機械的で、食事のときに鎖骨と肩甲骨が折れているのに、箸しか出てこず、スプーンとフォークを体を引きづりながら買いに行く羽目になったりしたので。(イタリアではもちろんそんな事はなく。)

 

ちなみに、イタリアで退院の時に見知らぬおじさんにもらったサンダルとジャンパーはまだ家にあります。 あの時私は間違いなく、私はイタリアに救われたわけです。

 

苦しい状況ですが、頑張れイタリア。